幸地学展のおしらせ

沖縄出身パリを拠点に活躍の幸地学さんの個展が開催されます

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神秘が香る森、自由が満たされる空、命がよみがえる海、
さまざまな生き物たちが、生き生きと遊動している。
多くの神話を作った想像の世界に、不思議な力が充満している。
その新鮮な空間に、幸地学の色彩と形が踊っている。
そこに、皆さんをご案内いたします。

日時:2013年10月19日(土)~11月1日(金)
   10:00~19:00

会場:SWMインテリジェンスセンター
   沖縄県浦添市城間4-10-7

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▼幸地学さんWebサイト
http://www.geocities.jp/manabu_kochi/

▼沖縄県立博物館・美術館作家紹介ページ
http://www.museums.pref.okinawa.jp/art/artists/painting/kochi_manabu/index.html

▼幸地学さんからのメッセージ
沖縄はまだ暑い日が続いているのではないかと思います。フランスは秋の空気が流れ、ちょっと寒くなりました。

早速ですが、今月、10月19日から11月1日まで個展をすることになりました。昨年から準備をづつけてきましたが、前回とはまた違った感じになるかと思います。今まで沖縄とパリを自分なりに個展を通して結ぶつけてきましたが、其れは西洋の文化芸術と僕自身の中にある沖縄の土壌が活性化した新たな芸術を創ってきたのではないかと思っています。

長い時間を通して熟成されたと思いますが、其れを沖縄の人々がじかに見てきたと思っています。それも沖縄のメディアが伝達と言うサポートをしてくれたおかげであると感謝しています。文化と言うのは経済や科学、技術、工業からすると弱い存在に思われる所もありますが、一人の人間の心を音楽、文学、美術などで、充実させる重要な役割を担っているものと思います。

その意味から僕自身勇気を起して、着実にすぐれた作品を創り、それを人々と供に共有していきたいと思っています。

さて、今回の展示会のテーマは、”命がよみがえる森”であります。神秘的な森、聖なる森、南国の森、西洋の広大な森、地中海の幻想的な森と人類の歴史の中でさまざまな神話がそこに生まれてきました。一方、人類の科学文明はその森を破壊してきましたが、その科学は人類に不可欠のものになっています。

人間のよりすぐれた感性をもって、新しい科学が今後、すばらしい森をよみがえらせることもできるのではないかと期待ももちざるを得ません。

芸術が人間の内部に潜在している苦しみとか、喜びとか、不可思議なこととか、期待とかを表現するものかと思いますが、僕自身以上のことを感じてなりません。森の中に住む、さまざまな生き物達こそ、僕の芸術の力の象徴のように思えます。生き物達がよみがえること、科学文明がそれと共栄していくことを望んでやみません。今回の作品群がそのようなことを呼び覚ましているのかと思っています。

長くなりましたが、僕の故郷である沖縄の皆さんとそのことを展示会を通して共有できればと思っています。

幸地学